GA4とClarityで宿の予約の流入元を調べた

こんにちは!アントロンのNaokoです。
ホームページから予約が入ったとき、どこから来て、どのページを見て予約してくれたのか、気になりませんか?
制作を担当している宿のサイトで、予約の流入元を調べました。使ったのは、GA4(Google アナリティクス 4)と Microsoft Clarity です。調査は Claude Code(AI に作業を頼めるアプリ)に手伝ってもらいました。
GA4 には、Google ビジネス プロフィールのリンクから来た訪問に、見積もりと予約完了の記録がありました。ただし、予約内容そのものとの直接のひも付けはできていません。
Clarity には予約までの録画がなく、どのボタンから予約ページへ進んだかは分かりませんでした。
解決の考え方:流入元と予約完了をそれぞれ記録する
どこから来たかと、予約が完了したかを、それぞれ記録して照合する方法で調べました。
宿のサイトには、もともと GA4 を入れていました。予約システムも、見積もりを出したときと予約が完了したときに、GA4 へイベント(操作や完了を記録する情報)を送る作りにしています。
見積もりは yoyaku_quote、予約完了は yoyaku_complete というイベント名です。Google ビジネス プロフィールからのリンクには、流入元を識別する情報を付けました。
ページ上の操作も調べるため、Clarity を追加しました。
10月2日〜6日:流入元を識別できるリンクにする
宿の Google ビジネス プロフィールのウェブサイトのリンクを、次の形にしました。
https://(宿のサイト)/?utm_source=google_business
utm_source は、リンクに流入元の情報を付けるためのパラメータです。このサイトでは google_business としています。
Google ビジネス プロフィールを管理しているのは宿なので、10月2日に宿のオーナーに書き換えをお願いしました。10月6日に、Google マップからのリンクにこの情報が付いていることを確認しています。
ここで識別するのは、Google ビジネス プロフィールのリンクから来たことです。宿の公式 LINE や観光協会の宿紹介ページからのリンクにも、それぞれ別の値を付ける決まりにしています。
10月12日:Microsoft Clarity を導入
宿のサイトは STUDIO で制作しています。10月12日に Clarity を入れました。
導入前には、Claude Code に公式資料を調べてもらいました。確認した内容は次のとおりです。
- Clarity は無料で利用できる。Clarity FAQ
- 録画の再生データは30日、ヒートマップは9か月保存される。Data retention
- 18歳未満を対象にしたサイト・アプリでは使用しないよう示されている。Clarity setup
- Cookie の利用を利用者に知らせる。プライバシーポリシーには、Clarity の利用・取得する情報と目的・Microsoft プライバシーステートメントへのリンクを記載することが勧められている。Privacy disclosure

導入時に迷ったのは、18歳未満についての条件でした。宿のサイトには、中学生・高校生のチーム向けのスポーツ合宿ページと、大学生サークル向けの合宿ページがあります。
最初はトップページと素泊まりページだけに入れ、その日のうちに、この合宿ページ2本にも追加しました。
設定では、STUDIO のページごとのカスタムコード(head)に Clarity の追跡コードを貼りました。プライバシーポリシーにも Clarity を利用する旨の段落を追加し、公開しています。
また、宿と自宅の IPv4 アドレスを Clarity の計測対象から外しました。GA4 の内部トラフィックの除外と同じ IP アドレスです。
10月17日:初めてのネット予約と、流入元保存の確認
10月17日、新しい予約システムで初めてのネット予約が入りました。その時点では、どこから来た方なのかは分かっていませんでした。
同日、予約ごとに流入元を保存する機能を、テスト環境で確認しました。保存する項目は次のとおりです。
- 参照元:最初に入ってきた元のサイトのドメイン
utm_source・utm_medium・utm_campaign:最初に開いた URL に付いていた計測用の情報- ランディングページ:サイト内で最初に開いたページ
- 直前のページ:予約画面を開く直前に見ていたページ
テストでは、これらが予約に保存され、管理画面の予約の詳細に表示されることを確認しました。取得できなかった項目は、推測で埋めず空欄にする決まりです。
同じ日の夜に、この機能を本番へ反映しました。
この機能は、流入元の情報を予約そのものと一緒に残すためのものです。ただし、初予約は本番への反映前に入ったため、流入元は保存されていません。初予約については、GA4 に送られていた記録を調べることにしました。
10月18日:GA4 で予約完了と流入元を照合
翌10月18日、Claude Code に GA4 を調べてもらいました。

対象は10月17日の予約完了です。確認した記録では、この日の yoyaku_complete は1件でした。
- 参照元は
google_business - スマホからトップページに入った初回訪問
- サイトに入った時刻は17時30分22秒
- 見積もりは37秒後の17時30分59秒
- 予約完了は17時32分26秒で、サイトに入ってから約2分後
画像の探索画面には、秒単位の時刻は出ていません。上の時刻は、Claude Code が GA4 から取得した記録に残っていた数字です。
当日の予約完了が1件で、時刻も合うことから、この記録を初予約に対応するものと見ています。ただし、GA4 の記録と予約内容そのものを直接結び付けられたわけではありません。
トップページのページビューは6回、予約ページは2回でしたが、見た順番は取得できませんでした。流入元と予約完了の記録は確認できても、予約までの操作をすべて追えたわけではありませんでした。
同じ調査で分かったつまずき:予約までの録画がなかった
続いて、Clarity の録画も確認しました。ところが、17時30分から17時32分に当たる録画はありませんでした。

10月17日の録画は4件でした。時刻が近かったのは、17時35分に始まった1件です。
この録画は Android の Chrome からで、参照元には同じ google_business が付いていました。4分間にトップページを2回見ていて、クリックは0回でした。
ただし、この録画が予約した方のものかは確認できていません。予約までの録画がなかった理由も分かっていません。
今回の調査では、GA4 の予約完了の記録と、Clarity の録画を同じ訪問として結び付けるところまでは進めませんでした。どのボタンから予約ページへ進んだかは、分からないままです。
明日やれること:予約完了が記録されているか確認する
まずは、ご自身のサイトの GA4 の標準レポート イベント で、予約完了のイベントがあるかを確認してみてください。今回の宿では、yoyaku_complete というイベント名で記録されていました。
流入元と予約完了を照合するには、画像のように探索の 自由形式 で、次の項目を並べます。
- セッションの参照元 / メディア
- ランディング ページ + クエリ文字列
- ページパス + クエリ文字列
- イベント名
アクセス解析の設定や、予約の流入元の調査を頼みたいときは、お問い合わせフォームからどうぞ。
最後まで読んでくださりありがとうございました!




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